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「介護」と「介助」の違いを詳しく解説

介護と介助の違い

介護や介助について耳にする機会が増えてきましたが、この2つの言葉の違いを正確に理解している人は少ないかもしれません。
今回は、「介護」と「介助」の違いを詳しく解説し、それぞれの特徴や適用される場面について明確にしていきます。

目次

介護とは

介護とは、日常生活を送る上で支援が必要な高齢者や障害者に対して、継続的かつ包括的に生活全般のサポートを行うことを指します。介護は単なる身体的な援助にとどまらず、精神的なケアや生活環境の調整なども含む幅広い概念です。

主な特徴

  • 長期的な支援
  • 生活全般にわたるサポート
  • 医療的ケアを含むことがある
  • 専門的な知識や技術が必要

介助とは

介助は、特定の動作や行為を行う際に必要な支援を提供することを意味します。介助は一時的で具体的なタスクに焦点を当てており、日常生活の中で必要な場面で行われます。

主な特徴

  • 短期的・一時的な支援
  • 特定の動作や行為のサポート
  • 基本的に医療行為は含まない
  • 専門的な資格がなくても行える場合がある

介護と介助の主な違い

介護と介助は、どちらも支援を必要とする人々のためのサービスですが、その性質や適用範囲に重要な違いがあります。以下に、これらの違いを詳しく解説します。

範囲の広さ

介護

生活全般にわたる包括的なサポートを提供
身体的ケア、精神的サポート、生活環境の調整など、多岐にわたるサービスを含む
例:食事、入浴、排泄、服薬管理、リハビリテーション支援など

介助

特定の動作や行為に限定されたサポート
日常生活の中で必要な個別のタスクに焦点を当てる
例:食事の際の食器の使用補助、歩行時の支え、着替えの手伝いなど

期間

介護

長期的・継続的なサポートを提供
慢性的な疾患や障害を持つ人々に対して、継続的なケアを行う
数ヶ月から数年、または生涯にわたって提供されることもある

介助

短期的・一時的なサポートを提供
特定の状況や時間帯に限定されたサポート
数分から数時間程度の比較的短い時間で完結することが多い

専門性

介護

高度な専門知識と技術が必要
介護福祉士などの専門資格を持つ人材が担当することが多い
医療的知識、心理学的アプローチ、リハビリテーションの知識なども求められる

介助

基本的な知識と技術で対応可能な場合が多い
家族や非専門家でも行える場合がある
ただし、状況によっては専門的なトレーニングが必要な場合もある

目的

介護

生活の質(QOL)の向上と自立支援が主な目的
残存能力を活かしながら、可能な限り自立した生活を送れるよう支援
心身の機能維持・改善を図り、社会参加を促進する

介助

特定の行為の完遂と安全確保が主な目的
一時的に困難な動作や行為を補助し、日常生活をスムーズに送れるようサポート
事故や怪我の防止、効率的な動作の実現を図る

サービスの個別性

介護

個々の利用者に合わせた包括的なケアプランを作成
定期的なアセスメントを行い、状態の変化に応じてプランを見直す
多職種連携(医師、看護師、理学療法士など)によるチームアプローチが一般的

介助

特定の動作や行為に対する個別のニーズに応じたサポート
状況に応じて臨機応変な対応が求められる
比較的シンプルな指示や手順で実施可能

法制度上の位置づけ

介護

介護保険制度の中心的なサービスとして位置づけられている
要介護認定を受けた人が利用できるサービスとして制度化されている
サービスの種類や内容、提供者の資格などが法律で規定されている

介助

特定の法制度に基づかない場合も多い
障害者総合支援法における「居宅介護」サービスの一部として提供される場合もある
介護保険制度の中でも、訪問介護などのサービスの一部として提供される

提供される環境

介護

在宅、施設、病院など、様々な環境で提供される
24時間体制のケアが必要な場合も多い
利用者の生活環境全体を考慮したサービス提供が行われる

介助

主に在宅や外出先など、日常生活の場面で提供される
特定の時間や場面に限定されることが多い
環境に応じた臨機応変な対応が求められる

介護と介助の違いを理解することで、個々のニーズに合わせた適切なサポートを選択し、提供することができます。

また、専門家や家族が役割を適切に分担し、効果的な支援体制を構築することにもつながります。

状況に応じて介護と介助を適切に組み合わせることで、支援を必要とする人々のより良い生活を実現することができるでしょう。

具体的な例で見る介護と介助

以下に、日常生活における介護と介助の具体例を挙げてみましょう。

介護の例

  • 食事の準備から片付けまでの一連のサポート
  • 入浴の準備、介助、後片付け
  • 服薬管理と健康状態の観察
  • 生活環境の整備と安全確保

介助の例

  • 歩行時の付き添いや支え
  • 食事の際のスプーンの使用補助
  • トイレでの立ち座りの補助
  • 着替えの際のボタンかけの手伝い

介護保険制度における位置づけ

介護保険制度では、主に「介護」という用語が使用されています。

この制度下では、要介護度に応じて様々なサービスが提供されますが、これらのサービスには介護と介助の両方の要素が含まれています。

  • 訪問介護(ホームヘルプサービス)
  • デイサービス
  • ショートステイ
  • 特別養護老人ホーム

これらのサービスでは、利用者の状態や必要に応じて、介護と介助を適切に組み合わせたケアが提供されています。

まとめ

介護と介助の違いを正しく理解することは、適切なサポートを受けたり提供したりする上で非常に重要です。

状況に応じて適切なサポートを選択し、提供することで、支援を必要とする人々のQOL(生活の質)向上につながります。

専門家のアドバイスを受けながら、個々のニーズに合わせたケアプランを作成することが、最適な支援につながる鍵となるでしょう。

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